小樽市花園Scotch Bar BOTA


by BOTAマス

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ボトラーズについて。

ボトラーズ・ウイスキーの魅力

ボトラーズ・ウイスキーとは?

ウイスキー業界で、ボトラーズと言えば、瓶詰め業者を指します。
しかし、オートメーション化された大工場の中で各種の酒を瓶詰めする「ボトリング・カンパニー」とは
区別して、特にウイスキーの原酒をウイスキー蒸留所から買い付けて自社の責任で瓶詰めして
自社のラベルを貼って販売している業者のことを指します。
  ボトラーズは、モルトウイスキー蒸留所の故郷スコットランドに多く存在します。蒸留所が
自らの販売するボトルはオフィシャル・ボトルと呼ばれます。ボトラーズ・ウイスキーは、
通常のオフィシャル・ボトルとは味わいが異なり、すばらしい原酒の味わいを楽しむことができます。


ボトラーズ・ウイスキーの特徴

1.アルコール度数が高い

スーパーやコンビニなどで購入することができるブレンド・ウイスキーは、アルコール度数が通常40%か43%に統一されています。それらは、商品を大量生産するために、何種類ものウイスキー原酒を
ブレンドし、水で薄めてアルコール度数を下げてボトリングされています。
  また、モルトウイスキー蒸留所が自ら販売しているオフィシャル・ボトルも、通常は、
自社の所有する多くの樽の中身を混ぜ合わせ、水で薄めてアルコール度数を40%か43%に調整して
販売しています。 それらに対して、ボトラーズ・ウイスキーのアルコール度数は通常、
樽の中身のままの度数"Cask Strength"になっています。ボトラーがウイスキー蒸留所から、
樽ごとウイスキー原酒を購入し、その樽の中身を水で薄めることなく瓶詰めしているからです。
ボトラーは、商品によってはアルコール度数を40%に調整して瓶詰めすることもありますが、
多くの場合は、樽の中にあった自然の状態のまま瓶詰めします。そのため、
多くのボトラーズ・ウイスキーはアルコール度数が50%から60%近くあります。
ボトルに貼られているラベルに"Cask Strength"(樽の中のアルコール度数)という表記が見られれば、
このウイスキーが樽の中身そのままに瓶詰めされたことがわかります。
  "Cask Strength"とは、つまり、「樽の中のアルコール度数のまま瓶詰めしている」ということ。
言い換えれば「水で薄めないで」「アルコールを添加しないで」瓶詰めしていることを意味します。

2.何も加えず、何も引かず

熟成年数をボトルに記載していない大概のブレンド・ウイスキーでは、熟成年数が短く若いウイスキーを
ブレンドの原料に使いますので、琥珀色の色合いが薄いウイスキーになるはずです。
  しかし、実際は、安価に販売されているブレンド・ウイスキーの多くが、
熟成年数の永いウイスキーであるかのような色合いをしています。
  それは、カラメルや人工着色料が添加されているからです。
  さらにまた、気温の下がる冬などでは、ボトルの中にウイスキーの成分が
薄白く霞のようになって見えることがあります。それは旨み成分が結晶化したもので、
本物のウイスキーの証でもあるのですが、多くのブレンド・ウイスキー製造業者は、
消費者に「酒が劣化しているのではないか」と思われるのを嫌い、瓶詰め前に、冷却フィルターをかけ、
その霞の元になる成分を除去してしまいます。モルトウイスキー蒸留所が発売する
オフィシャル・ボトルでさえも、その多くは瓶詰前にフィルターが掛けられています。
  ボトラーズ・ウイスキーでは、カラメルなどの着色料は一切使わず、冷却フィルターなどの
フィルターを一切かけません。樽の中に漂う樽の木片を取り除くだけです。時には、
その木片さえも取り除かないで、ボトルの中に入れたままという商品を発売するボトラーもあります。ブラッカダー社の"Raw Cask"シリーズがそれです。
  ボトラーズ・ウイスキーでは、多くの場合、裏ラベルなどに、
"not dilluted with water"(水で薄めていない)、
"no alcohol added"(アルコールを加えていない)、
"no caramel or no artificical color added"(カラメルや人工着色料を加えていない)、
"no chill-filtered "(冷却フィルターを使用していない)などの記載が見えますので、ボトルを手にとってお確かめください。

3.その樽だけにしかない唯一無二の味わい

ウイスキーは樫の木の樽で最短5年から、永いものになると50年近く熟成されます。熟成庫の中では、
常時、樽から少しずつアルコールなどが揮発して行っていますので、樽の中身は年々減っていきます。
貯蔵期間中に樽からは毎年2~4%のウイスキーが揮発し、消失すると言われています。
  10年熟成のウイスキーの場合、最初に樽詰された時から、
おおよそ18%~34%も減ってしまっていることになります。
こうして減っていく分は「天使の分け前(angels' share)」と呼ばれています。
  また、年々どのくらいのアルコールが揮発かは、熟成庫の中で樽がどの場所に置かれるかや、
年々の天候などに関わります。30年の熟成を経てアルコール度数が45%くらいになるものもあれば、
40年の熟成を経ても、50%以上あるものもあります。
  熟成のうちにどのくらいの分量が揮発し、どのくらいのアルコール度数になるかは
自然のはたらきに大きく左右されます。熟成庫の棚にピッタリと並んでおかれている2つの樽であっても、
そのウイスキーの味わいがまったく異なるということもあります。熟成樽の中で熟成されていく
ウイスキーは、一樽一樽が唯一無二の個性を持っています。「その樽だけにしかない味わい」
それを楽しめるのがボトラーズ・ウイスーです。

4.稀少価値‐限りあるものとの一期一会の出会い‐

熟成年の経過につれて、樽の「天使の分け前」は増えていきます。
樽の中に残るウイスキーは減っていきます。熟成年が永い樽の場合、
生産本数が100本前後というような製品もあります。たとえば伝統的に
ウイスキー熟成に使われてきたシェリー樽の容量は480リットルですので、
仮に全く揮発しなかったと仮定しても、700mlボトル685本しか瓶詰めできません。
  20年熟成ものなどの場合、通常は200本位の販売数になります。
世界で200本しかないボトル、しかもその200本の味わいは永遠に再現されることのない
その樽だけの味わい。今このボトルを手に入れなかったら、2度と手に入れるチャンスは来ない、
そういう、緊張感を伴う出合いでもあります。
  ボトラーズ・ウイスキーとの出合いは、一期一会の運命的な出合い。
ボトルを自らの手にした時の深い喜びは、きっと、すべての愛飲家の心に、
人それぞれの人生を根底で支える力を湧き上がらせることでしょう。

5.「美味」
  
何と言っても、ボトラーズ・ウイスキーの魅力は、その美味しさにあります。蒸留所に出向き、
実際に一樽一樽の個性の違いを見極め、自らの舌と鼻と目で判断したものを樽の単位で仕入れ、
そのままに瓶詰めして販売しますので、高品質で「美味」なものが多く、時に、目を見張るような、
驚くべき美味で、かつ、安価なものに出合えることもあります。
  ボトラーズ・ウイスキーは、蒸留所が通常43%でボトリングするオフィシャル・ボトルよりも
美味しいものが、多々販売されます。そうしたボトルは、販売された後に、その美味しさが評判となり、
月日が経つにつれて、その希少性も高まることによって、年々価格が高くなっていきます。
数年のうちに当初の販売価格の何倍にも高額となって、オークションなどで取引されるものも多くあります。


6.蒸留所が発売するオフィシャル・ボトルでは味わえない生一本

蒸留所が発売するオフィシャル・ボトルは、通常、水で薄められて、
アルコール度数が43%に下げられ、何万本も瓶詰されます。
多くの樽の中身が混ぜ合わされるので、一樽一樽の中身の個性は、混ぜ合わされてできる全体の個性の、わずかな一部分を構成することになります。
  それに対して、ボトラーズ・ウイスキーは、樽一個の中身だけから瓶詰されます。
樽の個性をストレートに味わうことができますので、その樽の中身が際立って良い場合は、
それを瓶詰したボトラーズ・ウイスキーは、オフィシャル・ボトルよりもはるかに素晴らしい味わいを
楽しむことができます。逆に、ボトラーが出来の悪い樽を選んで瓶詰したとしたら、
オフィシャル・ボトルよりも美味しくない味わいとなってしまいます。
オフィシャル・ボトルとは異なる味わいに出合うチャンス。
時にオフィシャル・ボトルの味わいを遥かに超えた素晴らしい味わいに出合うチャンス。
それがボトラーズ・ウイスキーを手にする喜びです。是非とも、
御自ら一度ボトラーズ・ウイスキーをお試しになってみてください。
ボトラーズについて。_b0271789_1211515.jpg









BOTAマスです。

by BAR-BOTA | 2014-02-22 12:03 | Import Scotch